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週刊こぐま通信
「今何を学習すべきか」

図形 応用 図形構成6 星型パズルによる構成

2006/03/23(Thu)
 「星型パズル」は、三角パズル、積み木パズル、ツートンパズル、こぐまパズルなどの図形をいくつか組み合わせて見本と同じ形を作るパズルと違って、星型をばらばらにしたものを元の星型になるように再構成していくパズルです。したがって、以前に扱ったを作る基本図形パズルと同じ性質のものです。しかし、形が星型と特殊ですから、基本図形パズルよりもかなり難しくなってきます。ですから、しっかりと図形構成ができるようになってからこのパズルを練習するといいでしょう。

 星型パズルは、赤、黄色、青、緑、黒の5色があります。ピース数は、4ピースのものと5ピースのものがあります。今回は、この中から下のような5ピースでできたパズルを例に挙げて、星型パズルの作り方、考え方を見ていきたいと思います。


 星型パズルには、左のような枠がついています。ですから、はじめは枠に当てはめて作っていって下さい。この星型パズルも基本図形パズルと同様に原則は次の2つです。

ア) 大きいものから入れていく。
イ) ひとつのピースにおいてどこが外側なのかを判断する

まずア)は、大きいものから処理していけば、残りの空間が少なくなります。その少なくなった空間に、残ったピースを形の特徴を捉えて入れていきます。この場合では、はじめに(1)のピースを入れるといいと思います。しかし、子どもたちはここでこのピースよりも、入れやすい(4)や(5)のピースを先に入れてしまいます。しかも、これをいろいろな場所に入れてしまい、パズルが完成品しないことがよくあります。できる限り大きいピースから入れていくことを心がけてください。

さらに、(1)の大きいピースから入れようと思っても、どのような向きに入れたらいいかわからなければこのパズルはできません。ここで、イ)のどちらが外側かを判断することが問題になってきます。星型パズルの最大の特徴は、外側に突き出した5つのとんがった部分です。この(1)のピースには、それが二つついているので、比較的捉えやすいと思います。また、どちらが外側になるかを考えやすくするために、この星型パズルは、枠を用意しています。枠の型に入れることによって、入らなければ、まわして入れようとすることで、外側と内側の区別がつけられるように工夫しています。本来ならば、これは直感的につかまなくてはならないのですが、まだ図形の経験の不十分な子どもたちにとっては、難しい課題です。しかし、繰り返し練習することにより、徐々に身につけていけると思います。はじめは枠に入れて作ったら、次は、枠に入れずに、見本を見ながら作る練習を行ってください。枠に入れるときよりもはるかに難しくなりますが、それぞれの形の特徴を捉えて、しっかり練習して下さい。

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