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週刊こぐま通信
「今何を学習すべきか」

図形 基礎 図形構成5 こぐまパズルによる形作り

2006/03/16(Thu)
「こぐまパズル」 は、こぐまオリジナルのパズル教材中では、おそらく最も難しいパズルではないでしょうか。こぐまパズルは、図1のような17個のいろいろな基本図形から成り立っています。そして、図2のように、ここから指示されたいくつかの形を使って見本と同じ形を作っていきます。(図2は、大きい三角1枚、小さい4枚、真四角1枚で、鳥の形を作ります)


 図2は、「こぐまパズル見本帳」 にある見本のうちのひとつです。これは、解答のようにそれぞれの形を入れていけば作ることができます。このように描くと、とても簡単そうですが実際の形を作るとなるとなかなか難しいのです。それは、この場合見本は、実際のパズルの形よりやや小さいので、見本のうえに形をのせて作ることができません。そこでどうしても、頭の中で見本の形を分割してどこに何が入るかを考えていかなくてはならないのです。

 こうした問題については、基本図形パズルのところでも触れましたが、こうした図形構成では、大きいピースから入れていきます。すると残りの部分が少なくなり、ほかのピースが入れやすくなります。したがって、この場合で言えば、まず一番大きい三角がどこに入るのかを考えます。この鳥を作る場合は、解答でもお分かりのように、尻尾の部分に入ります。しかし、子どもは三角はどうしても「屋根」とか「山」というイメージが強いのでしょう。直角二等辺三角形の直角の角の部分を上にして考えがちです。ところがこれではできません。解答のように横にしなくてはなりません。このように、いつも同じ方向で考えるのではなく、いろいろな方向に動かして考えられるかどうかということが、できるかできないかの分かれ目になってくるのです。ふだんから一つのピースが入らなければ、それを見本に合うように、いろいろな方向にぐるぐると回してみることが大切です。特に、このパズルの中にある平行四辺形をしたパズルについては、ただまわすだけでなく、ある場合は裏返して考えなくては、できない場合があります。いろいろな場合について臨機応変に考えて、対処していくことが大切です。

 「こぐまパズル見本帳」 の中にも、この形以外に29種類の形がありますから、ぜひ挑戦してください。全部の見本について、解答を見ないでできたら、飛躍的に図形構成能力は向上してくると思います。

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