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週刊こぐま通信
「今何を学習すべきか」

その25 数 応用 数の総合問題

2006/01/01(Sun)
公園に男の子が5人、女の子が2人遊んでいる絵を見ながら、問題に答えます。

  • 男の子と女の子では、どちらが何人多いですか。
  • ここから男の子が二人帰って、女の子がひとり来ました。今、子どもは合わせて何人になりますか。
  • 今いる子どもにひとり2個ずつアメをあげたいと思います。しかし、アメは10個しかありません。後何個持ってくればいいですか。

   この問題は、いわゆる数の総合問題といわれるものです。数の総合問題は、1枚のペーパーに中にいくつかの数の単元に関連する問題が入っているものです。

 この問題でいえば、1. は、数の多少の問題です。男の子の人数5人と女の子の人数3人を比べて、どちらが何人多いかを考えます。2. は、男の子は二人減り、女の子はひとり増えていますので、これは数の増減に関する課題です。ここでは、男の子、女の子ともに数に変化がありますから、1. の問題よりも難しいと思います。3. の課題は一対多対応の問題です。ここでは、最後に「後いくつ持ってくればいいですか。」と数の多少についても聞いていますが、これは、現実的に対処すれば理解できると思いますので、それほど問題にはならないと思います。

 このような数の総合問題を正確に解いていくためには、「分類計数」、「数の多少」、「等分」、「一対多対応」、「数の増減」など、数に関する個々の単元の基本的な理解が必要とされます。したがって、この「数の総合問題」は、入試によく出題されます。ですからこの課題を学習する時期もいろいろな単元を十分に学習した後、数領域の総まとめとしての位置づけて行うといいと思います。

 この数の総合問題については、「ひとりでとっくん93 数の総合問題」 の中に様々な問題が載っています。問題の題材を「お誕生パーティー」、「クリスマス」、「遠足」、「動物園」など、子ども達の生活の中から取材して出題しています。したがって子どもたちも身近な体験をイメージしやすく、取り掛かりやすいと思いますので、これを使って繰り返し練習してください。また、間違えが出たら、必ずそれだけを直すのではなく、それぞれの単元に戻って復習を行ってください。どういった点に問題があるかをチェックするという意味においても、この教材は学習に有効に働くと思います。

 小学生になると算数において、計算はできるが文章題ができないという子を多く見かけます。算数は、決して計算だけできればいいという学科ではありません。数学的なものの見方考え方を現実場面に応用できることを目標にしています。その意味で、文章題ができるということは大切なことです。もっともっと、小学校教育においても文章題に手をかけるべきだと思います。この「数の総合問題」は、現実場面を数という側面から捉えていくということに非常に役立つと思います。問題に出ている場面をぜひ自分の体験したことにひきつけて考えながら学習を進めていってください。

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