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週刊こぐま通信
「今何を学習すべきか」

その1 未測量の基礎

2005/04/14(Thu)
 こぐま会では、指導領域を大きく、未測量・位置表象・数・図形・言語の5つに定めています。今回は、この中で「未測量」の基本についてお話していきましょう。未測量で扱っていく量は、次の4つがあります。

多い-少ない、大きい-小さい、長い-短い、重い-軽い

 未測量領域では、数概念のひとつの柱である「順序数」の考え方の基礎を量の学習を通して学んでいきます。上の4つの量にはそれぞれ特殊性がありますが、どの量を扱う場合でも大体次のような順序で学習していきます。

(1)比較の方法を身に付ける
(2)比較する言葉を身に付ける
(3)最高級、最低級の量を探す
(4)量の相対化を学ぶ
(5)量を系列化する

 このうちで、「8本の長さの違ったひもの中から3番目に長いひもを選ぶ」などの (5)の量の系列化に関する問題が入試では多く扱われています。こうした問題をスムーズに解いていくには、『ひとりでとっくん49 量の系列化 』 を使って練習するとよいでしょう。いろいろな量についてしっかり学習して下さい。

 また、「長さの異なる6本の棒と、大きさの異なる6枚の旗の中から、それぞれちょうどあうものを選ぶ」などの違った量の間の対応付けの課題もよく主題されています。こうした対応付けについては、『ひとりでとっくん80 順対応』 を使って練習して下さい。

 さらに、液量を別の容器に移仕替えたり、粘土玉の形状を変化させても、中味は変わらないという「量の保存」の考え方も最近の入試でさまざまな形で扱われています。これについては、実際に具体物を使ってしっかり練習した後、『ひとりでとっくん61 量の保存』 を使って練習して下さい。その際は、なぜそうなるのか。そう考えたのかその理由をきちんと言語化できるようにしておいて下さい。

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