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週刊こぐま通信
「学習相談Q&A」

【質問65】

2007年10月5日 回答
受験生の皆さまの学習相談に、こぐま会室長がお応えします。

 図形領域の課題について、入試直前のまとめはどのようにしたらよいのでしょうか。

 図形領域の入試問題は、数同様よく出されています。学校によっては数の問題がほとんどなく、図形問題が中心になる学校もあります。図形の課題は、数ほどパターン化しにくく、入試では趣旨が同じでも、子どもにとってはほとんど見たことのない問題に立ち向かわざるを得ません。そうした意味で対策が立てにくいのですが、その中でも単元としてよく出されるのは、次の3つです。

(1) 図形構成 - 図形分割
(2) 対称図形
(3) 重ね図形

この3つについては繰り返し復習する必要があります。特に図形構成や図形分割は入試問題の半分くらいを占めていますから、繰り返し練習してください。ペーパー中心の学校では、図形分割の形式をとりながら、考え方としては図形構成を問う形になっています。個別テストのある学校では、パズル類を使った練習が有効です。パズルの基本は三角パズルですから、同じ大きさの三角パズルだけでなく、違った大きさの混ざった三角パズルも練習してください。

対称図形は2つのパターンがあります。ひとつは折り紙を使った課題。もうひとつはペーパーで行う、いわゆる線対称です。半分だけ形が書いてあり、線のところで半分に折って重ねるとちょうど重なるように残りの半分を書くという課題です。折り紙を使った課題の中で、四つ折の折り紙のどの角をどのように切ればよいのかを問う問題はよく練習しておいてください。特に、開いた時、どの角が折り紙の中心かをすばやく判断することが大事です。また、真ん中に丸ひとつを切るきり方で、他の角を切った時どのように切れているかを判断させる練習もしてください。

重ね図形は、重ね方に2通りあることをしっかり認識させ、おのおのについて、しっかり理解させてください。すなわち、そのまま上に重ねていく場合と、半分に折り重ねていく場合の2通りです。特に半分折の重ね方が難しいので、線対称の課題と関連付けながら練習させてください。

このほかにも昔からある、「同図形発見」「図形模写」「欠所補完」等、ペーパー問題の代表的なものも決しておろそかにしないでください。

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