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週刊こぐま通信
「学習相談Q&A」

【質問59】

2007年9月14日 回答
受験生の皆さまの学習相談に、こぐま会室長がお応えします。

 先週ばらクラスで行った「未測量」領域の総まとめの問題の中で、最近の傾向としてよく出され、注意しておかなくてはならない問題はどれでしょうか。

 未測量領域の問題は、数や図形と違って、入試で出される問題はあまり多くはありません。ただ、出されるとかなり難しい問題になり、「論理的思考力」が求められるものが多くなります。

代表的なものは、シーソーの問題です。シーソーを使った問題には、三者~四者関係の理解に代表される重さ比べと、一対多対応の考え方を応用した「つりあい」があります。シーソーの重さ比べは、見方を変えると「関係推理」の問題でもありますが、入試問題のほとんどが「四者関係」の重さ比べになるはずです。四者関係の理解は、最低限3つのシーソーを見れば重さの系列はできるのですが、最近の問題の中には、四者関係の理解を求める問題でも、シーソーの場面が5つあったり6つあったりして、関係を複雑にして出題しています。このように従来のパターンと違った出題方法がありますので、どんな形で出されても解いていけるように練習しなくてはなりません。

また、シーソーと釣り合いが混ざった問題も出される可能性がありますので、よく練習しておいてください。A1個とB2個がつりあっている場面を見て、A1個とB1個ではAのほうが重くなるという置き換えができなくてはなりません。また、A1個とC2個がつりあい、B1個とC3個がつりあっている場合、B1個のほうがA1個より重いという発想ができなくてはなりません。このように、シーソーもつりあいも、基本のパターンを外れた問題が多く出され始めていますので、要注意です。

シーソーが絡む問題以外では、「逆対応」の問題や「量の保存」に関する問題もよく出されます。特に逆対応の問題では、残ったジュースの量を見て飲んだ量を系列化したり、瓶からコップへの移し替えの問題であったり、同じものを違う人数で等分した時の一人分の多さの比較であったり・・・生活に密着して、いろいろ工夫されて出題されています。生活感覚で解くだけでなく、論理的に解く方法をしっかり身につけてください。

それ以外で大事なものは、「量の系列化」「量の相対化」です。「~番目に長い」だけでなく「~番目に短い」という見方ができたり、「~より長くて~より短い」という言い回しを理解させてください。また、「単位の考え方」も大事です。「直接比較」「間接比較」「個別単位」「普遍単位」の4段階の中で、「普遍単位」以外はすべて出されると考えておいたほうがよいと思います。特に、個別単位においては、「何を1単位と見るか」がキーポイントになります。

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