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週刊こぐま通信
「学習相談Q&A」

【質問16】

2007年3月9日 回答
受験生の皆さまの学習相談に、こぐま会室長がお応えします。

 これまではテスト会員でしたが、4月からばらクラスに入会します。これまではひとりでとっくんシリーズを使い家庭で学習してきましたが、この春休みはどんなことに力を入れたらよいのでしょうか。

 こぐま会のばらクラスは、3月で「ステップ3」を終了します。セブンステップスカリキュラムのうち、ステップ4までが基礎段階の学習になりますので、4月からの学習は基礎の中でもかなり難しい課題が多く出てきます。「ステップ3」までに学習した内容の中で、入試でよく取り上げられ、特に重要と思われるものは、次の課題です。

未測量量の相対化および系列化・シーソーの4者関係・単位の考え方・量の保存・量の3等分
位置表象左右関係の理解・交差点の曲がり方・方眼上の位置・方眼上の記憶
分類係数・観点を変えた分類・数の構成(暗算)・一対一対応・あまりのある等分
図形基本図形構成・三角パズル・積み木構成・秘密袋・立体模写
言語一音一文字・しりとり・動詞の理解・お話づくり・話の内容理解・聞き取り練習
その他季節の花・断面図・鏡映像

 こうした内容は、今後応用問題でも出てきます。基本的な問題の段階で苦手意識を持ってしまうと、今後の学習に影響が出てきます。基礎力を育成する今の段階で、単にペーパー問題ができたからといって安心してしまわぬよう、本当に理解しているのかを一度疑って見る必要があります。つまり、本当にわかっていなくてもペーパーで丸をもらえてしまうことがあるからです。そのためにどうするか。一つ一つの解答に対し、答えの根拠を言葉で説明させるのです。私たちが、日々の教室で行っている「対話教育」をご家庭でもぜひ、実行してください。わかっていなければ、説明などできないはずですから・・・。

 そしてもうひとつ工夫していただきたいことがあります。1枚のペーパーを使って、いろいろな角度から質問してあげてください。大きい順に聞いたら小さい順からも聞き、どちらがいくつ多いと聞いたら、どちらがいくつ少ないかも聞いてください。鏡に映したらどうなるかを聞いたら、今度は映った鏡の中のものを見て、鏡の前にある本物はどれかも聞いてください。

 柔軟な思考を身につけるためには、観点を変えることが大事です。パターン化された質問に慣れてしまったら、違う角度から聞かれたときに困ってしまいます。言語化させたり、違う角度から質問したりすることによって、基礎学力が確実に身についていくはずです。
これから、学習が進むと「複合問題」といって、いくつかの単元が複雑に絡んだ問題が出てきます。そのためにも、いま少しゆとりがある段階で、しっかりとした基礎を固めておかなくてはなりません。春休みを活用して、これまで学習してきた課題の理解力をもう一度点検してみてください。

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