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週刊こぐま通信
「何をどう学習したらよいのか」

【質問3】

2007年11月23日 回答
受験生の皆さまの学習相談に、こぐま会室長がお応えします。

数の構成は将来の足し算や引き算の基礎として、大事だと理解していますが、暗算も含めて、どのように練習したら良いのでしょうか。

 ばらクラス第3週では、数の基礎として、分類計数と集合数の基礎としての「5の構成」を学習しました。量の系列化や位置の系列化では、「5番目に大きい」や「前から5番目」等の順序数の基礎を学習しましたが、今回はものの集まり(集合数)としての5の理解の学習です。今後6~10の数の構成まで、同じような方法で学習していきますが、暗算練習の基礎も、まずはじめにこの「数の構成」で身につけるのが良いと思います。

教室では、季節柄みかんを使って行いました。子どもたちの見ている前で、みかんが5個あることを確認し、目隠しをさせて、そのうちの何個かを箱の中に隠します。その隠した数を当てるゲームを繰り返します。次は箱の中に5個あることを確認し、その箱の中から何個かを取り出し机に上に並べます。そして、箱の中に何個残っているかを言わせます。その際、指は絶対に見ないよう指導します。もし指を見なくてはわからない子には、おはじきを5個並べ、それを見ながら答えさせます。ここで指を使わせると、これから常にわからなくなれば指を使うという癖をつけてしまうことになりますので、絶対にさせてはいけません。

この経験を暗算練習につなげます。5個のみかんを見せそれを箱に隠します。その後で箱の中のみかんを見せないで次のような質問をします。「箱の中のみかんを、先生とみんなで分けます。先生がもらう数を口で言います。残ったみかんをみんなにあげますから何個か口で答えてください」「3」といえば「2」、「1」といえば「4」と答えてもらうのです。もしわからなければ先ほどと同じように、おはじきを並べそれを見せながら答えてもらいます。年中児はこの時期になれば5の構成はほとんど暗算できます。

このようなやり方で、6~10までの数の構成を学習するのですが、7の場合はさいころを使って、振って出た目の数を見て、下の隠れている数を当てさせるゲームが最適です。また、10の構成については、卵の紙パック等を使ってやると集中します。今すぐに10までできるわけではありません。年長の5月ごろまでに暗算を含めて理解できれば良いと思います。数が増えれば当然難しくなりますが、8や9より10のほうが身近な数ともいえますので、必ずしも小さい順にやる必要はありません。ただ、数が大きくなると指を使いがちですので、その点は絶対使わせないよう注意してください。また、2つの数の構成が理解できたら、3つの数の構成にも挑戦させてください。

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