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週刊こぐま通信
「子どもはどこでつまずくか」(23)

図形分割は、図形構成とセットで学習してください

2009年5月1日 回答
受験生の皆さまの学習相談に、こぐま会室長がお応えします。

【質問23】
 図形分割が苦手なのは、図形構成が苦手なことが原因だと思いますが、どんな練習をすればよいでしょうか。

 図形分割の問題は、やさしいものから難しいものまでさまざまですが、難しい問題を解決できる子は、総じて「図形構成」も得意な子が多いものです。図形構成で身につけた感覚が図形分割の時に活かされるからだと思います。特に、分割線を入れる作業能力には大きな差が見られます。そのため、図形分割能力を高めるためには図形構成能力を高めることが必要になり、図形分割と図形構成の課題はセットで練習するのが良いと思います。

図形構成は、ピクチャーパズルをはじめいろいろな素材がありますが、やはり基本は三角パズルです。三角パズル4~8枚を使った構成がいちばん効果的です。その練習は次のような手順で行ってください。

  1. 2枚で、真四角・三角を作る
  2. 4枚で、真四角・三角・長四角を作る
  3. 8枚で、真四角・三角・長四角を作る
  4. 8枚すべてを使って、4つの真四角、4つの三角を作る。この際、何枚で1つのものを作るかは考えさせる
  5. 同じように8枚で、2つの真四角・2つの三角・2つの長四角を作る
  6. 8枚全部を使って、見本と同じ形を作る
  7. 小さな三角2枚を合わせて大きな三角を作り、大きな三角1枚と小さな三角2枚で見本と同じ形を作る

最近の入試では、同じ大きさの三角パズルだけでなく、大小の三角を使った図形構成が出されています。大きさの違う三角パズルでの構成は、同じ大きさのパズル構成より難しい課題になります。どこに大きな三角を使えばよいのかを探すことがポイントになりますが、その練習が分割線を入れる練習につながっていくはずですから、こうした図形構成を十分練習してください。

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