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週刊こぐま通信
「子どもはどこでつまずくか」(2)

斜めは難しい
位置の対応(模様づくり)および 位置の記憶

2008年11月14日 回答
受験生の皆さまの学習相談に、こぐま会室長がお応えします。

【質問2】 
 方眼を使った模様づくりにおいて、斜めの線の入った見本で間違うことが多く見られます。また、方眼上の位置の記憶も完璧ではありません。

 方眼を使った位置の対応の1つとして、模様づくりをします。たとえば次のような見本で行います。


こうした問題では、斜めの線を引いて塗らなくてはならない問題に間違いが目立ちます。斜めの線そのものが引けなかったり、斜めの線が引けても色塗りする方が反対だったりして、間違います。こうした間違いをする子に「何にみえる?」と聞いても答えが返ってきません。しかし、例えば右のお手本を「花びら」などと答えられる子は、正しく塗ることができます。つまり、斜めの線の認識が難しいのです。ですから「花びら」のような具体的なものをイメージさせると、その影響で斜めの線が描けるのです。ひし形の模写や、立体物の模写などが難しいのは、斜めの線の理解と関係があります。また、点図形でも斜めの線がたくさん入った見本が難しくなります。これから学習するいろいろな課題の中で、間違えるひとつの原因として「斜めの理解の難しさ」があることを忘れないでください。

また、方眼を使った位置の記憶も個人差が相当見られます。2×2方眼の4ますはそれほど難しくありませんが、3×3方眼になると結構難しくなります。しかし、練習次第では9つ全部を覚えることも可能です。真ん中をまず覚え、その次に4隅を覚え、それとの関係で残り4つを覚えると思い出しやすくなります。一度挑戦してみてください。

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