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週刊こぐま通信
「プリムローズだより」

動物たちのマンション

第31号 2019年7月2日(火)
プリムローズクラス担当
 今週は、改めて遊びの大切さを感じる出来事がありました。それは朝の自由遊びの時間に聞こえてきた「今日は結婚式ごっこをしよう」その一言から始まりました。子どもたちは、まず主役になるお人形を選び、結婚式らしい衣装を探して着せました。そしてお揃いのリボンを結んで、車に見立てたワゴンに乗せ準備万端。次は会場のセッティングです。机やブロック、布を上手に使って教会を作ると、椅子を並べて椅子の脚にはお花も結わきました。司会のテーブルにはマイクや楽器も置いて、いよいよ結婚式が始まりました。すると「これから、結婚式が始まります」大きな声で発表し歌い始める子、席に座ってその話を聞いている子、いつのまにか役割分担も出来ていました。ここまでの流れを振り返ってみても、お人形の大きさに合う服を探し着替えさせる、リボンや花を束ねて紐を結ぶ、椅子を人数分並べる、イメージを周りに伝える、みんなの前で自分の言葉で発表する、どれも子どもたちに学んでほしいことばかりでした。今ではこのように自然と遊びを展開する子どもたちですが、半年前は私たちも一緒になって進めることが多くありました。今の様子は集団で遊ぶ楽しさを知り、次々と広がりを見せるごっこ遊びの面白さに気付き、そしてお友だちとの関わり方を時間をかけて経験してきたからこそだと思っています。大げさなようですが、この年齢で子どもたちだけで長時間遊びを続けることはとても難しい事です。それを伸び伸びと心から楽しんでいるプリムローズの子どもたち、これからも成長を見守っていきたいと思います。

さて主活動では、先週の「はらぺこあおむし」のお話しに繋がりを持たせながら、手先の巧緻性や位置表象を取り入れた内容を行いました。最初に画用紙とモールを使って青虫を作りました。青虫の体は、細長い画用紙を蛇腹に折ることで表現しました。まず机に置いた細長い紙の端が左右に行ったり来たりしながらギザギザに折れていく様子を見せて、交互に折るイメージを掴んでもらいました。あらかじめ折り線が印刷されている紙で行いましたが、それでも山折りと谷折りを交互に折ることを理解するのには時間がかかりました。その後、青虫の顔を丸い画用紙に描き、モールを付けました。モールは各自セロテープを切って貼ったのですが、テープの扱い方はもちろんの事、 縦に貼るのか横に貼るのか取れない貼り方はどれなのか試行錯誤するのも良い経験になりました。次に青虫を乗せる葉を作りました。用意したのは、葉の輪郭の中に十字の線が入り四分割された白画用紙です。葉の内側を4つに分けたのは、こちらの指示に合わせて同じ場所に指示された色を塗れるか、また子どもたちの塗り方も個々に確認したいと思ったからです。この年齢は、クレヨンの扱い方が上手になり描くことが少しずつ楽しくなってきますが個人差もありますので、今日の様子を見ながら慎重にタイミングを見計らい指導していきたいと考えています。

最後に位置についてもう一つ、4×4の16マスの木でできた家を配り、見本と同じ場所にコマを入れていくという課題を行いました。説明は、物語仕立てにして「うさぎさんは、黄色い鳥さんの下のお部屋に住むことにしました」とか「遊びに来たクマさんの車は1階の駐車場に停めました」と話しながらコマを入れていくと、子どもたちは集中してこちらをじっと見ていました。また見本通りにならなかった時は何度もやり直すことができるので、同じになるまで何度も取り組むことができるのも大変良いと思っています。


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