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週刊こぐま通信
「プリムローズだより」

いろいろな形を知る (2)

第27号 2019年5月11日(土)
プリムローズクラス担当
 私たちは、朝の受け入れやお迎えの時にご家庭の方へお子さまの様子についてお伝えし、また普段の生活について伺う時間も大切にしています。その中でお子さまがすぐに「いやだ」と言ってしまうのですが、という話題になりました。確かにこの年齢の子どもたちの中では反射的に、また強い否定の意味はなくともそういった言葉を発する場面が見受けられます。

そのような時私たちができることは、「いやだ」と簡単に言えてしまう場面で子どもたちに寄り添い、気持ちを丁寧に言葉にする練習をすること、質問する時は否定的な返事に繋がるようなものではなく、肯定的な返事ができるような質問にする。良い言葉の連鎖が起きるような言葉掛けを続けていく事です。また言葉掛けという点では、体操や模倣遊びの中でも重要性を感じます。始める前に「これから皆さんはテーマパークのお姉さんになってね。にっこり笑顔でね、みんなに見えるように大きく体を動かしてね」と声を掛けること。それだけで子どもたちは驚くほど表情を変えて取り組みます。日常生活も同様に小さな言葉の仕掛けを用意しておくで、子どもたちのモチベーションは上がり取り組み方にも変化があるはずです。生活習慣の自立を目指す年齢だからこそ、特に大切にしていきたいと思います。

さて、主活動では「いろいろな形を知る (2)」として、先週の丸に続いてイースターのたまごから楕円形について考え、たまごの中に入れるキャンディを作りながら巧緻性の捻るという行為を経験し、最後に出来上がった作品を使ってゲームをしました。

イースターを迎える今週は、子どもたちの身近にある、たまごを楕円形の見本として登場させました。たまごと小さめのボールを比べながら、形の違い、横からと上下から見たのでは見え方が違う事、転がした時どうなるかという点について一つ一つ思った事を発言し、それを全員で確認しながら進めていきました。そして次は、同じ楕円形のたまごの形のカラフルなケースを配り、その中に入れるキャンディを紙粘土とセロファンで作りました。最初は見本と同じくらいのキャンディを作るための丸める練習です。ちぎった粘土を手のひらに乗せて、両手に隙間を作りながら丸めてパッと手を開くとかわいいキャンディができました。一人3個作った後は、キャンディ包みです。子どもたちは「捻る」イメージはしっかりとあるのですが、捻った後にその手を離し、また持ち替えて捻るという流れが抜けてしまいやすく、捻じれずに元に戻ってしまう事があります。そのポイントを個別に指導しつつ作っていきました。最後はキャンディを詰めたたまごにカラーシールを貼って、同じたまごをお部屋の中から探してくるゲームをしました。宝探しの感覚ですが、色のついたたまごにシールを貼った事で「ピンクのたまごに緑のシール」といったように、覚える内容を少し複雑にしました。そのため、限られた空間でも探し当てるのには時間がかかりました。子どもたちからは、もう一回隠してとリクエスト。楽しい時間を過ごすことができました。


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