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週刊こぐま通信
「プリムローズだより」

ひな祭りパーティー

第22号 2019年3月6日(水)
プリムローズクラス担当
 今日はどんな楽しい事が待っているのだろう、そんな気持ちが伝わってくる笑顔で朝のご挨拶をする子どもたち。支度が終わると「まだみんな集まらないね」と心配している様子や、入室してきた子に駆け寄って嬉しそうにしている姿もあって、今朝もお部屋は幸せな空気に包まれて一日がスタートしました。

朝の自由遊びの時間には切り紙遊び、紙皿をアルミホイルで包んで鏡を作ったりと工作を楽しんでいました。ハサミやテープ、マジックの使い方も上手になり、思い描いている物が形になる喜びを感じていると思います。

そして今週は、ひな祭りパーティーと題して準備のお手伝いから一緒に行いました。今回のテーマは「一人に一つずつ物を配る」です。用意した物は、紙皿、ナプキン、スプーン、紙コップ、ストロー、おままごとのおにぎりやフルーツです。これらを子どもたちが席に配りに行きます。名前を呼ばれたら先生のところに行ってお手伝い。「お皿を一人に一つずつ配りましょう。配り終わって残ったら持ってきてね」と声を掛けました。自分の席を後回しにしてお友だちから配り始める子、一周配り終えて二つ目を置き始めようとして立ち止まって考える子などさまざまでしたが、無事に配り終えることが出来ました。配り終えるとパーティーの始まりです。食べるまねをしながらお皿のフルーツを見てどれが好きとか、おにぎりの具は何が美味しいとか話が広がる子どもたち。いつしかコップにフルーツを入れて、ミックスジュース作りに発展していきました。目の前にある物で何か楽しい遊びが始まらないかと思いめぐらせ考える力、それを分かち合える心も育ってきています。しばらく楽しんだ後に今度は、お雛様にもおにぎりを配ってもらいました。おにぎりがたくさん入っているカゴを用意して「五人囃子の前にひとつずつおにぎりを置いてきてね」と話します。おにぎりを一つ手に取っては置きに行くを繰り返す、また適当な数をカゴに入れてとにかく置いていくなど、自分で考えたやり方で余ったり足りなかったりしながら取り組んでいる姿が印象的でした。

プリムローズでは、まず自分でひとつずつ正しく配るところから始めます。そして配ってみたところ「ピッタリじゃなかった」「ピッタリだった」を感覚的に感じ取ってほしいのです。この経験が基礎となって1年後の「一対一対応」の課題にスムーズにつながっていくからです。

お弁当の後は、最近ルールのある遊びを楽しめるようになってきた子どもたちと椅子取りゲーム、宝物探し(交代に隠して探す)、そして鬼ごっこをしました。鬼ごっこといっても走り回るものではなく、町の人役、鬼役に分かれた遊びです。鬼役は太鼓を持ってドアの裏側に隠れる、そしてここから楽しい掛け合いが始まります。町人「鬼さんは山に帰ったのかなぁ」すると鬼が太鼓でドンドン、町人「やっぱり近くにいるんじゃない?」今度は小さかった太鼓の音が段々大きくなって、町人「近づいてるよ~」何度もやり取りを繰り返し、いよいよ鬼が中に入ってくると箱いっぱいに用意しておいたカラーボールを投げたり、鬼のダンスを踊ったりしてひとしきり遊び続けます。頃合いを見てボールを拾って役の交代です。子どもたちが皆とても良い表情で参加していました。それは、全員が楽しく遊び続けるには一人一人がどうしたら良いのか、ボールを投げる強さの加減や掛けあう言葉など、相手の気持ちを考えられるようになってきたからだと思います。手元を見ながら慎重にハサミを使っているときの顔、鬼役の顔、そしてお迎えの方を見た時の顔、どの瞬間も生き生きとした良い表情でした。


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