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週刊こぐま通信
「プリムローズだより」

ひなまつり制作

第20号 2019年2月20日(水)
プリムローズクラス担当
 立春を過ぎても雪が散らつくような寒い毎日ですが、お部屋の中は朝から活気にあふれていました。子どもたちからのパワーが漂っているなと感じるのです。この活気は子どもたちがこのお部屋に対して期待をしている証拠です。仕度が終わったらお友だちとの楽しい時間が待っている、やりたい遊びがある、一緒に食べるお弁当の時間など、さまざまな思いを持って入室しているのだと思います。特に今年に入って子どもたちだけで遊びを展開していくことが上手になりました。またお友だちからも良い影響を受けています。今日はこんなことがありました。朝、着ていたコートを一人でハンガーにかけるのが難しく、子どもたちは苦労していました。すると一人の子が、コートを綺麗に床に置きそこにハンガーを入れてスナップボタンを留めています。今まで左手でハンガーを持ちながら滑り落ちたりして上手く掛けられなかった子も、このやり方だと落ち着いて作業でき、一人でスムーズに支度を終えることができました。コート掛けにはいつにも増してピシッとコートが並んでいました。

主な活動では、ひな祭りに向けてまず「おひなさまのいえ」という絵本を読みました。内容は、ひな人形のお店に売られていたお人形たちが、三月三日が来る前に飾ってくれるお家を探しに出掛けて行きます。そしてたどり着いたお家を綺麗に掃除して、楽しいひな祭りを迎えるという内容です。今日は、この絵本の内容を思い出しながら部屋に飾ってあるお雛様を使って、位置の言語化の第一歩にしたいと考えました。
お雛様は手に取ることの出来る厚紙でできたものですので、部屋のいろいろな場所に置き、お人形を探しに行きながら絵本同様ひな壇に戻っていくというストーリーにしました。その際に「一番上にはお内裏様とお雛様を置いてね」「一番下は五人囃子よね」「三人官女はどこに置くのかしら?」と位置を表す言葉を言語化してみると、子どもたちはその都度「真ん中」「一番上だよね」と元気よく答えていました。日常生活の中で「ここ」と言えば通じてしまう事柄も、こちらが少し意識してみることで子どもたちは初めて言語化するという行動に触れることができ、そこを経てまた次の段階にいけるのだと思います。また部屋全体を使って体を動かしながら、実際に自分でお雛様を並べていくことも見るだけでは味わえない経験になりました。

その後は、紙コップを使ってお雛様制作を行いました。細かいパーツもありましたが、一つずつ名称を紹介しながら糊を指で上手にのばして貼っていました。また千代紙の着物は四角と三角の折り方を伝えた後、自由に仕上げることにしたのでそれぞれに表情の違う、かわいいお雛様に仕上がりました。
来週もまた違った角度からひな祭りの準備をしていきたいと思います。


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