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週刊こぐま通信
「プリムローズだより」

型抜きクッキー

第19号 2019年2月12日(火)
プリムローズクラス担当
 今週は子どもたちとお弁当を作ってピクニックごっこをしようと先週から考えを温めていました。というのも、前回のパターンブロックで作ったお花畑にはまだ幾通りもの作り方がある事に気付いてほしいし、お友だちの作品を見る時間もとても良い刺激になります。そして何よりその続きで水筒のお茶を飲みながらお花を眺めていた子どもたちがとても可愛かったので、今度は自分で作ったお弁当を持って行ったらますます盛り上がるのではと思ったからです。

ただ、この年齢の子どもたちが実際にお昼で食べているようなお弁当を作るのは難しく、用意するお弁当箱の大きさや素材、制作の流れを当日まで繰り返し考えました。
用意したのは白い粘土と色付きの粘土、抜き型、絵の具、ストロー、モール、毛糸などです。抜き型はパターンブロックで床に貼った枠から輪郭を意識し始めた子どもたちにとって、同様に形をイメージさせる物です。また自分で作った形の輪郭を意識させるという意図から、白い粘土を型取った「クッキー」には筆を使って絵の具で色を付けてもらいました。こちらから作り方の提案をすることはなく、思いのままに動く手を見守っていると、ストローやモールは粘土に差して、毛糸はパスタや丸めてケーキに、白と黄色の粘土でゆで卵を作ったり、子どもによって見立て方はさまざまでした。出来上がったお弁当はどれもカラフルで素敵な作品に仕上がりました。

お弁当をしっかりと抱えた子どもたちは、バスに見立てた椅子に座ってピクニックに出発です。運転手の先生が「シートベルトをしっかり締めてくださいね」「坂道ですよ、お弁当は大丈夫ですか」と尋ねると、皆キラキラした笑顔でこちらを見ていました。
無事到着し、上履きを脱いでシートに座った子どもたちは一緒に「いただきます」をしてお弁当を食べ始めます。作った物の見せ合いっこしながら楽しい時間は過ぎていきました。
お迎えの際にも一目散にお弁当を見せていた子どもたち、自分一人で作ったその箱の中身は一つ一つに思いが詰まっているのだなと改めて思いました。

プリムローズがスタートして半年が経とうとしています。子どもたちはお互いの名前も覚えて集団生活の楽しさを感じている様子です。「はんぶんこね」や「交代してね」という言葉も自然と聞こえてくるようになりました。これからも子どもたちの成長が楽しみです。


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