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週刊こぐま通信
「プリムローズだより」

ピクニックごっこ

第18号 2019年2月5日(火)
プリムローズクラス担当
 今朝のお仕度の時間はあえて声を掛け過ぎず、子どもたちの様子を見守ることにしました。
というのも手順がしっかりと覚えられてきた子どもたちなので、こちらから働きかけるより一人ですべて行い、出来たことを一緒に喜びたいと思っていたからです。上履きに履き替える、コートを掛ける、お弁当、水筒を指定の場所に置く、手提げ袋をしまうなど一つ一つを丁寧に取り組み、すべてが終わった後はにっこり笑いながら自由遊びに向かっていくその様子はご家庭の方々にも見ていただきたい、そんな愛おしい姿でした。
また、この支度のように自分の物をきちんと管理することは、集団生活の中でお互いに気持ちよく過ごす為にも大切なことです。私たちは、子どもたちと過ごす空間がいつも心地良い空気の流れる場でありたい、その為にどうしたらよいかも伝えていきたいと思っています。笑顔で挨拶すること、相手を思いやる言葉遣い、共有物を大切に扱う、みんなで分かち合う、困っていたら声を掛ける、次に使う人の事を考える、すべては毎日の生活の中にあります。そして自然とできるようになった子どもたちが、この場を離れてもどこかでまた同じ空気を作れる人になってほしいと願っています。

さて今週は、節分の豆まきをして鬼がいなくなったお部屋を今度は公園に見立てて、「形の色板」でお花を咲かせましょうというストーリーで始まりました。形の色板は、大人の手のひらよりも大きく形も色もさまざまなものが用意されています。最初は、あらかじめビニールテープで作っておいた星の形をみんなで作ってみました。一人ずつ手に取った色板を何となく星の形の上に置いてみます。1人の子どもが、正三角形が周りの部分にぴったりはまることに気が付きました。すると他の子どもたちも同じ色板を持ってきて周りに全部置いてみると、今度は真ん中に六角形の形が浮かび上がってきました。「この形さっきの黄色いのじゃない?」最後のパーツにも気が付くことができました。試行錯誤の末に完成した経験から、用意した残りの型に挑戦する時にはじっと形を眺めてから色板を取りに来ます。型の輪郭から考えられる色板の形、そしてどれくらい必要か頭の中で想像して持っていきます。出来上がったお部屋の床は本当にカラフルで、お部屋の中には一足早い春がやってきたようでした。壊さないように慎重に歩きながら何かを取りに行った子どもたち。持って来たのは水筒でした。自分たちで作ったお花の中でピクニックをしたいとのこと。おままごとを出してきてお弁当も作りました。レジャーシートも敷いて水筒のお茶を注いで、とても嬉しそうな子どもたち。場所を移動しながら繰り返し楽しんでいました。

改めて感じたのは、背景に物語を置くことで完成した先にも続いていく遊びがあること、子どもたちがそういった流れをきちんと理解していたということです。
これからも見て触って考えて実際に試してみることで、感じる気付きを増やしていけたらと思っています。


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