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週刊こぐま通信
「プリムローズだより」

鏡餅づくり

第15号 2019年1月15日(火)
プリムローズクラス担当
 冬休み明けのプリムローズが始まりました。静かだったこのお部屋が子どもたちの元気な声とエネルギーで満たされるのを楽しみに待っていました。
子どもたちは揃って入室し「楽しいお休みだったでしょう。先生はみんなのお顔を思い浮かべながらどうしているかしら?と考えていたのよ。」と話しかけると、次から次にサンタさんからのプレゼントの事、おじいちゃま、おばあちゃまに会いに飛行機に乗ったことなど冬休みの話題で盛り上がりました。ご家族との楽しい時間を過ごした後にも、こうして笑顔でお部屋に戻ってきた子どもたちの様子をとても嬉しく感じました。

久しぶりのおままごとやお人形遊び、たっぷりと自由遊びをした後は、凧揚げやお餅つきなどお正月をテーマにした絵本を読みました。その中から今回は、鏡餅を小麦粉粘土で実際に作ってみることにしました。準備するものは小麦粉、油、塩、水。これらをボールの中でひとまとめにし、粘土板の前で待っている子どもたちに渡します。かわいい杵を使って子どもたちは「ぺったんこ、ぺったんこ」と言いながらお餅つき。最初は大中小の三つのお餅を作りました。大小の違いは以前に取り上げたことがあったのですが、そこに「中くらい」という新しい言葉も加わったので、視覚からまた粘土の重さからもその違いが感じられるように、3体のクマが描いてあるシートを渡しその上に大きさに合わせて載せてみました。すると自然に「大きいクマさんには大きいお餅がいいね、小さいクマさんには小さいお餅」と言いながら、先に大小を置いていました。残ったお餅を見ながら「これは大きいと小さいの真ん中だからここ」そう言って中クマにお餅を置いた子どもたち。「これが中くらいって言うのよ」と知らせると「中くらい、中くらい」と何度も声に出していました。
大中小のお餅はその後、段々に重ねていき本物そっくりの鏡餅になりました。

最近特に子どもたちだけで遊ぶ場面も多くみられるようになり、お弁当後の自由遊びの中ではこんな一場面がありました。ぬいぐるみで遊び始めた子に「私が使いたいの貸して」と声を掛けた子。使い始めたばかりの子は黙ってじっと持ったままです。私は後ろからその様子を見守っていました。何度も貸してという子、そしてそれを聞きながらじっとしている子。しばらくすると自分のタイミングを見計らったかのように「いいよ」とぬいぐるみを渡し「ありがとう」と言われてお互いに納得。次の遊びが進んでいきました。関わりの中で頻繁にある物の共有ですが、この年齢であっても時には見守り、子どもなりの解決を見つけることも大切だと思う一場面でした。こちらが早くに解決策を提案していたらお互いに一番納得のいく結末ではなかったかもしれません。
今年もこうした遊びの中から体で心で感じたことを一つ一つ積み重ねていきたいと思います。


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