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週刊こぐま通信
「プリムローズだより」

ドールハウス

第2号 2018年9月25日(火)
プリムローズクラス担当
 2回目の今日も、誰一人泣く子もいず入室しドールハウスで遊び始めていました。子どもたちから人形を寝かせる場所を増やしてほしいとリクエストがありましたので、小さな空き箱を持っていくと早速タオルを敷いてベッドに見立てていました。
すると他の箱のふたをひっくり返して「これはプールね」とか「じゃあここは海にしよう」と想像は膨らみ、最終的には近くにあったブロックを使って遊園地を作ってそこまで行くバスも作ることになり、まるで開発事業のような展開に・・・空き箱一つから無限に広がっていく世界の面白さを感じました。

朝のお集まりでは前日が敬老の日でしたので、おじいさま、おばあさまにどの様な事をして差し上げたか聞いてみました。「敬老の日」という言葉だけでは難しく感じるものの「こどもの日」や「父の日、母の日」を例えに出してみるとぐっと身近に感じたようで、先週の手形のプレゼントをお渡ししてすごく喜んでもらえたとか、「ありがとう」とお伝えしたと話してくれました。

今日の制作では、敬老の日のお話を踏まえて「おじいさま・おばあさまのかお」を描きました。色画用紙に顔型を貼った紙を渡してパーツを描き足していく方法で行いました。まず目を閉じて大好きなおじいさま、おばあさまを思い浮かべ、次にクレヨンの中から「髪の毛はどの色かしら?」「目や口はどうなっている?」と、一つ一つ丁寧に色とパーツの確認をしながら仕上げていきました。

そして大好きなお弁当の時間。特に印象に残っているのは「お弁当がぴっかぴかになったらお母さま喜ぶね」という子どもたちの会話です。子どもたちは、いつでもお母さまが喜んでくれることが何より嬉しいのです。空のお弁当箱を見て喜んでくださっているお母さまの顔を想像しながら食べている子どもたちを見ていると、私たちもまた幸せな気持ちになりました。

今日一日を振り返ってみると、子どもたちに注意したり大きな声を出したりするような事は全くありませんでした。先週もそうでしたが、お部屋の中はいつも穏やかな時間が流れています。年齢に応じた環境設定が出来ているというのもひとつですが、こちらから発する言葉はいつも肯定的なものでありたいという気持ちも込められています。上履きが揃っていない時、「きちんと揃えなさい」ではなく「次に履くときどうなっていたら履きやすい?」とか、慌てている子に「走りません」ではなく「歩きましょう」と声掛けをする。私たちが発した言葉は子どもたちが同じように誰かに発していく言葉になります。幼稚園で子どもだけの輪の中でそういった肯定的な会話が進んだら、きっとコミュニケーションが円滑に進むのではないでしょうか。私たちはお預かりしているお子さまが将来こんな言葉掛けができるご両親になってほしいなと、そんな気持ちで話しかけています。これからもその気持ちを忘れることなく過ごしていきたいと思います。


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