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週刊こぐま通信
「室長のコラム」

新年中児対象 春のセミナーを終えて

第97号 2007/03/16(Fri)
こぐま会代表  久野 泰可

 先週火曜日に、学習サポートセンターにおいて、4月から年中になる皆さんを対象に「入試の現状と正しいお受験法」と題したセミナーを行いました。サポートセンターの広さの関係で、40名ほどの小さなセミナーでしたが、皆さんには最後まで熱心に私の話を聞いていただき、セミナー終了後も多くの質問を受けました。

 今回は、そろそろ受験対策をとろうと考えている方々へ、どんな考え方で準備を進めたら良いのかを次のような観点でお話しました。
  1. 小学校入試の現状 「どんな能力が求められているか」
  2. なぜペーパー試験で合否が決まらないのか
  3. 学校選択にあたっての基本的な考え方
  4. 望ましい家庭学習のありかた
  5. こぐま会における学校別合格対策のあり方

 幼稚園受験を経験し、1年半後の小学校入試をめざそうとお考えの方々から、どのような考え方で準備を進めたら良いのかというご相談が増えていたため、このような小セミナーを企画しました。今後も、年長だけでなく年中の皆さんを対象としたセミナーを、学習サポートセンターで行うつもりです。

 セミナー後の相談や、個別面談で相談に応じていて感じることですが、小学校入試の実際を何も知らないで、噂話で右往左往している方々が実に多く、そのことに驚いています。特にご両親とも地方出身で、東京の教育状況を自分の体験を通してご存知でないと、ともかくペーパーテストの対策をしっかりやれば合格できると考えてしまうようです。学校によって入試問題の内容や方法が違うことや、合否判定の方法が違うことなど、基本的な情報すら持ち合わせていないことが多いのに驚きます。こうした方々が業者側の意図的な噂話で足元をすくわれてしまっているのです。

 現在の入試でどんなことが求められているのか、また、なぜペーパー試験の結果で合否が決まらないのか・・・そうしたことについて詳しくお伝えしました。そのうえで、望ましい家庭学習のあり方として、事物教育と対話教育の実践を強くお願いしました。

 1年半後の入試に向けて、今からペーパートレーニングを徹底してやろうと考えている方も少なからずいらっしゃいます。そうした考え方では、多様化した現在の入試対策にはならないことを、実際の入試問題の分析を通してお伝えしました。

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