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週刊こぐま通信
「室長のコラム」

どんなタイプの子が好まれているのか

第93号 2007/02/16(Fri)
こぐま会代表  久野 泰可

 新年度の授業が始まって、すでに3ヶ月が過ぎ、こぐま会の受験クラスであるばらクラスは、ステップ2の学習を終了しました。学習内容もだんだん難しくなり、家庭での学習法について、質問を受ける機会が多くなってきています。あせらず、一歩一歩前進するしかありませんが、子どもの学力はこの半年で飛躍的に伸びていきますので、それを信じてしっかりとした基礎固めをしてください。

 昨年秋の受験の終わった卒業生から、たくさんのアンケート(体験談)を送っていただき、今も毎日少しずつ目を通しています。それぞれのご家庭の1年間の奮闘振りに、ただ感動するばかりです。ひとつひとつのご家庭に、小学校受験をめぐる1年間の物語があり、そうした努力の上に、新しいスタートとなる「入学」が、間近に控えています。

 第1志望に合格できた子、力がありながら体調を崩して力が発揮できず、願いがかなわなかった子、今でも結果が信じられず立ち上がれないお母さん、迷いに迷った挙句4月から通う学校を決めたご家庭・・・試験が終わって3ヶ月もたとうとしているに、まだゴールが見えてこないご家庭も多いことに気づきます。合格をいただきながら、幼稚園での友達関係が変わってしまい、新たな悩みを抱えてしまったご家庭もあるようです。

 第一志望校に合格できず、6年後の入試を視野において次のステップを踏まれた方もいらっしゃいます。毎年結果が出るたびに、多くの子が合格したのに手放しで喜べない何かを感じるのは、力を出し切れず合格できなかった子の存在があるからです。それがある以上、教室として「合格祝賀会」などできるはずはありません。

 実力主義でありながら学力主義でない合否判定・・・だとすれば何が決め手なのか。よく「どんなタイプの子が、好まれているのか」と質問されます。すぐに答えが出れば、私たちも進路指導がとても楽になるのですが、この点に関しては大変難しいのです。ただ、アンケートを読ませていただき、また、夏休みの学習の様子を一人ずつコメントしたものを今読み返すと、2つほどはっきり言えることがあります。

  1. 自立心があり、困難な場面に直面した時、自分で解決しようとする意思を持てる子
  2. 「負けず嫌いな」面を持ち合わせ、最後まであきらめずがんばりぬける子

 こうしたタイプの子は、外面的な元気さやおとなしさに関係なく大勢合格していることがわかります。親の手元を少し離れた世界で、自分で物事を解決していく「問題解決能力」が備わっていることが、合格のひとつの条件になっているようです。

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