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週刊こぐま通信
「室長のコラム」

「こぐま会ホームワーク・サポートセンター」がもうすぐ開館します

第73号 2006/09/22(Fri)
こぐま会代表  久野 泰可

 こぐま会には、会員の皆さまのための入試資料館である「こぐまクラブ」があります。お子さんたちが授業を受けている間、お母さん方にも勉強していただきたいという想いで、作った施設です。このこぐまクラブには、小学校入試に関するさまざまな資料が保存されています。子どもたちから聞き取った入試問題が学校別にファイルされていたり、卒業生の皆様から寄せていただいた貴重なご意見が項目ごとに整理されています。また、セミナーの様子をDVDで収録し、参加できなかった方に見ていただいたり、年間42週のすべての授業がDVDに収録されていますので、それを見て家庭学習の方法を学んでいただいたり・・・ともかく正確な入試情報をお伝えしようと、さまざまな情報を集めています。一般の図書館と同じようなものだと考えていただければ良いと思いますが、ここでしか見られない資料もたくさんあって、いつも満員盛況です。

 今回新たに準備にしている「こぐま会ホームワーク・サポートセンター」では、教育相談事業の一環として、主に入試問題に関するご質問や、志望校合格に向けた家庭学習の進め方についてのご相談に応じたいと考えています。会員だけでなく、テスト会員・書店会員の皆さんにも開放し、個人個人の学力の現状を踏まえ、どのような手順で学習したらよいのかを中心に、担当教師がご相談に応じます。「こぐま入試情報館」も併設し、入試に関する重要な情報も閲覧できるようにする予定です。

 私たちがこうした施設を作らなければ・・・と考えたのは、あまりにも子どもの発達や学習の順序性を無視した準備教育が横行し、その結果、多くの子どもたちが「成長する芽」を摘み取られているという事実に直面しているからです。また、子どもの心に傷を残すような受験指導が横行している現状を何とか改善したいと考えているからです。

 こぐま会では、いつでも担任や学校別指導専門教師と面談できるシステムを作っていますが、教育相談をしたくてもそのチャンスがなく、私たちの所に相談に見える外部生の皆さんが年々増えています。特に、家庭における学習のみで「受験対策」をとっている方々には、教育相談の場がなく、こうした方々の相談にも応じられる機会を作りたいと考えてきました。また、入試情報が学校側から公開されず、さまざまな噂話で右往左往している受験生のお母さま方を見ていると、小学校受験を考えている方にこそ対面での教育相談が必要だと強く感じます。業者サイドの思惑で、情報がいろいろと操作されている現状を目の当たりにすると、正確な情報を伝えることも、私たちの大事な仕事だと考えています。ネットワーク化が進み、コンピューターの画面で情報を検索できる時代になりましたが、一方通行の情報伝達でなく、対面して問題を解決する『教育相談』の場を作ることが、これまで以上に必要な時代になったのではないかと思います。10月中旬のオープンに向け、さまざまな準備に取り組んでいますので、開館をぜひご期待ください。

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