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週刊こぐま通信
「室長のコラム」

gacco通信講座 第3週が配信されました

第524号 2016/3/25(Fri)
こぐま会代表  久野 泰可

 「幼児教育に新しい風を」と題したgacco通信講座 では、23日に第3週の8回分が配信されましたのでご覧ください。今回は、以下のような内容です。

第3週
3-1. 言語領域の課題
3-2. 言語領域の授業の実際
3-3. 生活領域の課題と実際
3-4. 幼児期の教育方法はどうあるべきか
3-5. 3段階学習法での実践
3-6. 子どもの取り組み(A) 斜めの線は難しい
3-7. 子どもの取り組み(B) 円錐づくり
3-8. 子どもの取り組み(C) 四方からの観察

今回は、6つの学習領域のうち、残りの「言語」と「生活」の領域の学習について述べています。また、教育方法として独自に開発した「3段階学習法」についても、詳しく解説しています。後半では、子どもたちのものごとへの取り組み例として、「斜めの線の理解」「円錐づくり」「四方からの観察」を紹介し、「なぜ多様な取り組みが見られるのか」「何が壁になっているのか」「間違いの原因は何なのか」・・・その背景を分析しています。そうした、子どもたちの思考のプロセスを大事にする幼児教育が必要です。それが考える力を育てる「KUNOメソッド」の特徴と言えます。

また、今回ぜひご覧いただきたいのは、幼児教育の方法として開発した「3段階学習法」です。幼児期の教育が、受験対策だけでなく、ともするとペーパー学習のみに陥りやすい傾向にありますが、それでは本当の意味で「考える力」を育てることはできません。そのペーパー主義の教育に代わる方法として開発したのが、この教育法です。授業の実際をご覧いただければ、私がペーパー主義の教育では「考える力」は育たないと主張してきた根拠をご理解いただけるのではないかと思います。3つのそれぞれの方法が目新しいわけではありません。すでにいろいろなところで実践されているはずですが、1つのテーマをめぐって、その3つの方法を1回の授業において関連づけて行う授業は、どこにもないと思います。この授業の進め方の中に、「幼児期の子どもたちがものごとをどのように理解していくのか」といった我々の理解が反映しています。しかも、この方法によって、幼児教育の課題である「具体から抽象へ」の橋渡しができるのです。最初から抽象の世界に子どもたちを引きずりこむ「ペーパー中心の教育」では、考える力が育たないことをご理解いただけると思います。この3段階学習法は、受験対策であろうとなかろうと、幼児期の教育方法として守り続けていかなければならない方法です。特に、考える力を求めはじめた現在の小学校受験対策として、もっとも効果的な学習法だと思います。


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