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週刊こぐま通信
「室長のコラム」

難関校合格最終点検

第409号 2013/10/18(Fri)
こぐま会代表  久野 泰可

 都内の私立小学校の面接試験も始まり、いよいよ入試本番です。10月17日に行った合格カレンダー連続講座の最終回において、最後の学力点検を30項目に絞り、具体的にお伝えしました。難関校の問題の多くは、この30項目の中から出題されるはずです。ぜひ、最後のまとめに活用してください。

「私立難関校合格のための30の最終点検」
未測量
  1. 四~五者関係のシーソーの問題で、3番目に重いものが解るか
  2. 置き換えを伴うシーソーのつりあいの問題を正確に解けるか
  3. 口頭での「関係推理」の問題が理解できるか
  4. 個別単位の考え方が身についているか(広さ・長さ・多さ・重さ)
位置表象
  1. 飛び石移動の問題で、二者が同時に動く問題(追いつき・出会い)が正確に解けるか
  2. 地図上の移動の問題で、地図を見ないでお話を聞いて動けるか
  3. つみ木を使った「四方からの観察」ができるか
  4. じゃんけんとセットになったすごろく移動の問題で、作業が正確にできるか
  1. 一場面を使った数の総合問題の中で、いろいろな数の操作ができるか。特に一対多対応を使う問題ができるか
  2. 数の構成は10までの数について暗算できるか
  3. 数のやりとりの問題が理解できているか
  4. 置き換えを伴う交換問題で、1種類のものと2種類のものを交換できる条件で解く問題ができるか
  5. 話の内容理解の中で、数の操作(特に数の増減)が必要となるため、暗算能力はしっかり高めておく
図形
  1. 大きさの違う三角パズルの構成・分割ができるか
  2. 線の模写・平面図形模写・立体模写・欠所補完など、正確に描く練習(運筆練習)
  3. 対称図形では、折り紙を切る問題と、残り半分を描く問題を正確にできるようにしておく
  4. 基本図形を何枚か使って、自分で違う形を作る練習(三角・真四角・台形・ひし形)
  5. 重ね図形において、2つの重ね方を理解しているか
言語
  1. 長い話を聞いて、いろいろな問題に答える(話の内容理解)
  2. 一音一文字の応用問題はいろいろやっておく(しりとり・言葉つなぎ・言葉づくり)
  3. 動詞の理解・同音異義語など
その他
  1. 理科的常識問題は徹底して行う。特に野菜・果物についての理解
  2. 生活体験の絵画化(特に食事の場面)・話の絵画化
  3. じゃんけんを使ったさまざまな問題は要注意
  4. 観覧車の問題の2つの解き方を説明できるか
  5. 魔法の箱の法則性を正しく発見できるか
  6. 変化の法則性を捉え、最後はどうなるかを予測できるか
  7. 鏡に関する問題は、いろいろなパターンを練習しておく
  8. 昔話についての深い理解が求められる
  9. 季節の行事に関しては、細かい理解が必要

入試間近のこの時期になって、ひとつひとつの問題の理解ができないという子はほとんどいません。それでも差がつくのは、
  1. 問題の意図を正確に聞き取れるかどうか
  2. 時間内にできるかどうか
この2点です。学校によっては、子どもにとって非常に解りにくい質問をしてくる場合もありますので、一つの問題をいろいろな視点で質問し、考えさせることが必要です。質問をパターン化してしまうと、逆から問いかけられたりする場合混乱します。1枚のペーパーを大事にし、違った質問形式で3~5問徹底してやることが、特に今の時期には必要です。こぐま会では、時間を意識したトレーニングを夏休み以降徹底して行ってきましたが、効果は相当出ています。それまでの3分の2くらいの時間で解いてしまいます。「この問題を何秒以内にやらなければだめだ」と考えトレーニングするのではなく、一問でも多く、速く解く意識を育てることが大事です。これから入試本番まで、勉強の環境を変えないで、同じリズムで家庭学習を行うことが、何よりも大事なことです。体と心の健康管理を第一に、最後の総点検をしてください。

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