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週刊こぐま通信
「室長のコラム」

「ひとりでとっくん365日」を刊行します

第35号 2005/11/10(Thu)
こぐま会代表  久野 泰可

 都内の私立小学校の入試も大半が終了し、合格発表も相次いでいます。こぐま会卒業生の皆さんからも、たくさんの合格の連絡を受けています。今年の入試がどのように行われたか、また、合否判定がどのように行われたかは、12月8日に行う「入試分析セミナー」でお伝えする予定です。今年は、多くの学校で入試問題の傾向が変わり、これまでよりもやさしくなった学校もありますが、全体としては、問題が難しくなったようです。合否判定についても、これまで実力主義であった学校がやや関係者有利になったり、その逆であったりと変化しています。来期受験される方は、こうした変化をしっかり踏まえて、学校選択や家庭学習の方針を打ち出さなくてはなりません。小学校入試に関する情報の開示は小学校側からはありませんが、こぐま会では、多くの受験者の聞き取り調査を踏まえ、できる限り正確な情報を提供する考えですので、ご期待ください。

 国立付属小学校の入試をまだ残していますが、2007年度入試に向けて、新しい学期がスタートしました。これから1年間、子どもの発達と学習内容の系統性を踏まえ、基礎から応用へと無理なく学習が進められるよう、1年間の学習計画を立てなくてはなりません。今年の入試分析で明らかになるはずですが、われわれが予想したとおり、パターン化したトレーニングでは今の入試問題には対応できませんし、何よりも「論理的思考力」が求められる時代になったと思います。

 教室に通えない子どもたちや、家庭で受験対策をとる方のために、こぐまオリジナル教材を作成し、現在、全国75の書店で教材の販売を行っています。教材を使っていただいている方からたくさんのご質問やご要望を頂戴し、そうした声を参考に、使いやすい教材作りをめざしています。質問の中で一番多いのは、「何から学習を始めたら良いのか」という点です。この点については、機会あるたびに、小冊子などを通じてお伝えしてきたつもりですが、まだ伝わっていない点があるようです。教室に通うお子さんは、授業進度に応じて学習を進めて行けばいいのですが、家庭学習だけで準備をされる方にとっては、「何からはじめたら良いのか・・・」は最大の悩みだと思います。

 そうした、大勢の方々の声に応えるために、この11月から「ひとりでとっくん365日」を新たに刊行することにしました。年中11月から年長10月までの1年間、毎月1冊ずつ発行していきます。子どもたちが物事をどのように理解していくのか、また難しい入試問題を理解していくまでに、何をどのように学習していけば良いのかを具体的な問題として表しました。また、家庭学習で一番必要な、指導者であるお母さんのための学習ノートも初めて作成しました。こぐま会23年間の実践をもとに作成した「問題集および指導書」です。家庭学習を中心に、入試対策を進められる方のご要望にきちんと応えられると思いますので、ぜひ活用してください。

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