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週刊こぐま通信
「室長のコラム」

コラム200号を迎えて

第200号 2009/6/5(Fri)
こぐま会代表  久野 泰可

 2004年9月から書き始めた「コラム」も今回で200号を迎えました。200号を迎えたことに特別の意味はありませんが、ただ、コラムを含めて毎週4本の原稿を書き続けるのは、相当な気力と目的意識がないと続かないことだけは間違いありません。その意味で200号まで到達できたことは、当初の目的を多少達成できたのではないかと思います。その目的とは・・・

  1. 幼児期の基礎教育の在り方を子どものいる現場に身を置いて考え続ける
  2. 子どもの発達の違いや物事を理解する順序を具体的に明らかにし、学習の系統性をふまえた正しい学習法を伝える
  3. 受験に関する情報を正確に伝え、根拠のないうわさ話で右往左往する保護者(特に母親)に冷静な判断をしていただく
  4. 幼児教育に関する世の中の動きに、実践者の一人としてコメントする

こうした意識を持ちながら、日々の教育実践の中で感じたこと・考えたことを書き続けてきました。

特に私が力を注いできたのは、間違った受験対策が横行する中で、「教科前基礎教育」の考え方と「事物教育」の実践を具体的に明らかにし、正しい学び方を多くの方々に伝えることでした。そして、全国150店舗の書店に置かせていただいている多くの教具・教材が生まれてきた背景を伝え、子どもの発達と学びの系統性を踏まえた正しい学習をお願いすることでした。

こうした活動によって、この5年間多くの出会いがありました。幼児教育に携わる現場の先生、幼児教室を主宰する先生、中高の受験塾を運営する方々、障害を持つ子を支援する方や研究者、韓国や中国など教育熱心な国で「論理を育てる教育」を広めたいと考えている方、もちろん受験生を持つ多くの保護者の方々・・・そうした方々との出会いが実現し議論できたのは、このコラムを書き続けてきたためだと思います。

ネット上で誹謗中傷が横行し、意図的な宣伝に使われている「掲示板」。名前も明かさず実名で攻撃する間違った風潮の中で実名を明らかにし、批判を覚悟で書き続ける行為がどんな意味を持つのか・・・それは、書く行為を継続していく中でわかっていくことだと思います。受験を受験で終わらせることなく、意味のある幼児教育のチャンスであることを伝えるためにも、これからも実践者の一人として発言していきたいと思います。

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