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週刊こぐま通信
「室長のコラム」

お父さんも頑張っています

第199号 2009/5/29(Fri)
こぐま会代表  久野 泰可

 5月16日と23日の両日、第3回土曜ゼミ(父親講座)を行いました。基礎段階の学習を終え、5月連休明けから応用段階の学習に入ったことを踏まえ、これから始まる難しい課題の学習法について具体的にお伝えしました。
こぐま会ではこれまでの経験に基づき「合格カレンダー」と称して、学習の系統性を踏まえた年間カリキュラムを緻密に立てています。そして、それに基づいた家庭学習の教材を準備し、教室と家庭との連携を深めています。1年間の学習の流れは大体次のように考えています。

年中11月~年長4月基礎段階の学習(ステップ1~4)
年長5月~7月応用段階の学習(ステップ5~6)
年長7月~8月予想問題演習(夏季特別トレーニング)
年長9月~10月総まとめ実戦トレーニング(ステップ7)

この年間予定の中において、夏休み前の3か月は入試準備にとっても、大変重要な時期になります。この時期の家庭学習のやり方を間違えると子どもは自信をなくし、学習することへの興味もなくし、その結果として合格につながる学習と精神面での自立ができなくなります。その意味でこの時期の舵取りが大事です。ゆとりをなくした母と子の関係ではどうしても乗り越えられない問題がでてきます。その時、父親の果たす役割がとても重要です。今回は3年前に受験し、見事第1志望校に合格されたOBのお父さんにも参加していただき、学習面における父親の役割についていろいろお話ししていただきました。

父親が中心になって進めた家庭学習の工夫をいろいろ聞き、私たち現場教師も学ぶことがたくさんありました。特に「1枚のペーパーを大事にする」実践、「同じペーパーで、違った質問をつくって行ったトレーニング法」には感心しました。「受験は父親が仕切れ」という内容の本を以前、知人が執筆したことを思い出しましたが、時間的な制約はあるにせよ、確かに小学校受験は父親が仕切るほうが感情的にならず良い結果につながるかもしれません。目標をしっかり持ち、周りの動きに左右されず、信じた方針を家庭でも徹底して行うことが合格につながる道です。そのためには、情報過多で玉石混淆の情報で左右されがちな母親より、冷静に将来を見据えて判断できる父親が仕切ったほうが、良い結果につながるかもしれません。

懇親会では暴走しがちな母親の子どもへの接し方について、そばで見ていて疑問を感じている父親がとても多いことを知りました。どのようにしたらよいのか、父親も情報が少ない分手探りの状態のようですが、先輩の話を聞いてどのようにすればよいのか、その方法が少しつかめたようでした。

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