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週刊こぐま通信
「室長のコラム」

入試からはじまる第1歩

第124号 2007/10/26(Fri)
こぐま会代表  久野 泰可

 神奈川の入試はすでに始まり、都内の入試も11月1から開始されます。どんな内容での入試になるのか、合否判定はどのようになされるのか、補欠合格者の発表はどのようになされるのか、面接はどれだけ重視されるのか、・・・今年の入試は、今後の入試のあり方を予想する意味で、いろいろと検証しなくてはなりません。関西方面で私立小学校の開設が相次ぎ、小学校入試全体が今後ともいろいろと話題になると思います。関西方面の私立小学校入試担当者は、関東における小学入試を詳しく調査しているようです。また、4-4-4制の導入など学校改革に乗り出したところもありますので、入試内容や方法の変更を含め、注目される入試になるはずです。

受験生を抱えたご家庭では、一番良い状態で入試が迎えられるよう、健康管理を含め、今が一番気を使うところだと思います。小学校入試は子どもだけの入試ではありませんから、家族総ぐるみで応援しなくてはなりません。すでに終了した面接の結果や、神奈川の入試結果にこだわりすぎてしまうと良いことはありませんから、ともかく終わったことは忘れて、11月1日をベストコンディションで迎えられるよう努力してください。国立まで含めれば、12月後半まで入試は続きますが、今後起こりうる事態に備え、心の準備をしておかなくてはなりません。

  1. 合否の結果を子どもにどう伝えるか
  2. 私立小学校の結果如何によっては国立まで受験しなくてはならないが、その対策をどうするか
  3. 複数校合格した場合に起こる問題にどう対処するか
  4. 結果が思わしくなかった場合、子どもの心のケアをどうするか

合否の結果によって引き起こされるさまざまな問題をどう乗り越えていくかは、一人一人のこれまでの取り組みの仕方によって違ってきますが、どんな場合でも、子どもの心に傷を残さないよう、また、一緒に受けたお友だちのことも考えながら、行動しなくてはなりません。どんな結果になるにせよ、将来に続く第1歩を、入試後どう踏み出すかを、真剣に考えてください。合格にせよ不合格にせよ、そのことですべてが決まるわけではありません。子どもが通過しなくてはならない試練のひとつであり、ひと山越せば、また大きな山がそびえています。その山を乗り越えるための第1歩をどう踏み出すか、そこに迷いや停滞があってはいけません。念願がかなった方は、これまでの学習経験をどう持続させるのか、また念願を果たせなかった方は、次の目標に向かってどう歩みだすか。子育ての総決算として取り組んできた入試を、結果も含めて冷静に受け止め、新たなスタートを切ってください。

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