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週刊こぐま通信
「行動観察だより」

はじめまして

第1回 2012/11/23(Fri)
こぐま会 廣瀬 亜利子
 今年も大勢の子どもたちを合格につなげることができました。子どもたち1人1人について1年前を思い出すと、さまざまな課題を抱えてのスタートでした。教室の片隅でじっと中の様子を見つめたままどうしても入って来れなかった子、何を聞いても無表情で反応が全くなかった子、その場にいながらも心ここにあらずだった子、逆に主張が強すぎる子、けじめがつけられない子など、本当にさまざまでした。そのすべての子どもたちが1年の間に「以前はどんな感じだったかしら?」と思い出そうとしてもなかなか思い出せないほど、本当に変わりました。どの子どもに対しても、私が「こうしなさい」「それはダメ」と、いわゆる「指導」したことはほとんどありませんでした。子どもたち自らが自分の力で変わっていったのです。私は常に、子どものそういう力を信じて根気よく見守りながらひたすら子ども自身の気づきを待ち、褒めるだけです。子どもの中から湧き出る力は本当にすごい!
と改めて強く感じました。

そして、今日からまた新たな1年が始まりました。毎週このコラムに、行動観察クラスでの子どもたちの様子や変化などについて綴り、少しずつ変化していく過程をしっかり記録していきたいと思います。

自己紹介からスタートした1回目の授業でしたが、はじめての日とあって、何となく皆表情も固く、少々緊張した面持ちでした。しかし子どもたちは、新しい環境への適応も早いのですぐに慣れることでしょう。

「お名前は何ですか?」ゲームをしてお互いを少し知り合った後、皆で音楽に合わせながら私の動きを模倣してもらいました。動物模倣からスキップ、ケンケンまで次々に変わる私の動きに必死で付いてきてくれました。この頃にはすでに、皆表情がかなりやわらいできて、笑顔いっぱいに楽しく活動することができました。最後はつみ木、輪投げなどで自由に遊びました。

はじめのうち不安そうだった子どもたちも、いつの間にか夢中になって遊んでいました。「もう帰る時間ですよ。お片付けしてください。」とアナウンスすると、「えー?!もう?もっと遊ぶー!」と子どもたち。
「また来週遊びましょうね!」
新しい子どもたちとの1年間、いろいろなドラマが展開されることでしょう。
大変楽しみです。

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